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あらし の よるに

2011.08.06 22:36|妄想小話
南の国からこんにちは

↑のタイトルと同じアニメがありましたよね?
あんなんで検索避けになるかしら・・・。

そんな心配をしているべるですw

今回のネタは寝起き・・・というか、
寝しなに思いつきました。

相変わらずリハビリ中で短い&
エロなし・萌えなしですが、

心の広い方は続きへどうぞ。

『defend』

 何が自分の眠りを妨げたか、すぐにはわからなかった。
 ぼんやりとした頭のままじっとしていると、土砂降りの雨が窓をたたいているのに
気づいた。
「ああ、雨か・・・」
 そう言えば、夜半から大雨の危険があるってニュースで言っていたっけ。
 俺は窓に背を向けて寝返りを打つと、雨の音を遮るようにふとんを被った。
 昔から、何故か夜の雨は苦手だ。
 やがてうとうととし始めたとき、遠くで雷鳴が響いた。
 ぎくりと体を強張らせてベッドから身を起こすと、遅れて辺りが光った。
 大丈夫だ、まだ遠いところにいる。
 俺はそう言い聞かせて、頭からふとんを被り直した。
 だが、雨脚も雷も衰えを見せず、さらに勢いを増しているようだ。
 眠ればすぐに朝になって雨もどこかへ行っているだろう。しかし、そう思えば思うほど
眠気は訪れてくれず、目は冴えていくばかりだった。
 やがて諦めてベッドサイドの明かりをつけると、ベッドから降りた。
 眠れないなら、本でも読もう。
 時計を見ると、まだ2時を回ったばかりだ。
 隣に寝ている同居人の様子を気にして耳をすましてみるが、物音は聞こえない。
 俺は少し安心して、部屋の明かりをつけると本を読み始めた。
 雨と雷が気になりながらも、やがて本に集中しだしたとき、やけに近くに感じられる
ほどの大きな雷鳴と、その直後にまぶしいほどの光が迸った。
「・・・・っ!」
 俺は焦って本を置こうとしたが、手がすべって床に落として派手な音を立ててしまう。
「やば・・・」
 森永を起こしてしまったのかと心配したが、案の定すぐに部屋がノックされた。
「先輩?どうかしました?大丈夫ですか?」
 俺はひとつため息をつくと、ドアを開けに行った。
「何でもねーよ。眠れないから本読んでたら、落としただけだ」
「何だ、よかった」
 森永がほっとしたように微笑んだ。そして、心配そうに窓の外に目をやった。
「外、すごい雨と雷ですね。停電とかしないといいんですけど・・・」
「ああ。じゃあ、起こして悪かったな。おやすみ」
「あ・・・!」
 俺はそのままドアを閉めようとしたが、森永の声に動きを止めた。
「何だよ?」
「あの・・・お願いがあるんですけど・・・。雷が怖いから一緒に寝てくれません?」
「・・・・はっ?」
 意外な申し出に俺は目を丸くして、言葉もなかった。
「お前、雷苦手だったか?」
「ええ、実は・・・。お願いします!絶対に変なことしませんから!」
 手を合わせて懇願されて、俺は何故か断りきれなかった。
「・・・枕、持って来いよ」
「!!ありがとうございます!」
 森永は喜び勇んで部屋に戻って枕を持ってすぐに戻ってくると、早速ベッドに突進した。
「先輩!早く!」
 さっきまでしおらしかった態度はどこへやら、妙に浮かれてやがる。
「お前・・・本当に雷が苦手なんだろうな。嘘だったら承知しねーぞ」
「本当ですよ!だから早く寝ましょう!」
 俺はしぶしぶながら森永がポンポンと叩くスペースに身を滑り込ませた。
「狭いな・・・」
「俺たち、平均身長より高いですからねぇ」
 まるで他人事のような口調で、森永が言う。
 俺は何も言う気になれなくて、森永に背を向けて無理やり眠ろうとした。
 すると、すかさず背後から森永が抱きついてくる。
「てめ・・・っ。変なことしないって言っただろ!」
「変なことしてませんよ。ぎゅってしてるだけ。それだけです」
「・・・・っ」
 ここで言い合いをしても目が冴えるだけだ。
 俺はそう言い聞かせて、意地になって目を閉じた。
 森永の体温がそうさせたのか、ゆっくりと眠りに落ちそうになったとき、今までで
一番の雷鳴と共に、つけっぱなしにしていた部屋の明かりが突然消えた。
「うわっ!停電ですかね?」
 森永はそう言いながら身体を起こした。
「俺、ちょっとブレーカー調べてきま・・・・」
「いい!」
 俺は鋭く言うと、森永の腕をぐっと握ってベッドから出さないようにした。
「でも、確認しなきゃ。停電したら冷蔵庫が・・・」
「そんなもんはどうでもいい!じっとしてろ!どこにも行くな!!」
 俺のあまりの剣幕に、森永は驚いてそのままベッドに身体を戻した。
 そして、まるで慰めるように暗闇の中で俺の身体を抱きしめた。
 自分の尋常ではない態度のことを何も聞かず、安心させるように森永の手が背中を
さすっている。
 その動きに遥か昔の記憶が呼び覚まされて、俺は自然と口を開いていた。
「俺・・・子供の頃から夜の雨と雷が苦手だったんだ。怖いわけじゃない。ただ、
苦手で・・・」
「うん・・・」
「ずっと理由はわからなかったけど、思い出した・・・」
 あれは、巴がまだ生まれていない幼い頃。
 珍しく両親と揃って外食をして、とても楽しかった。
 その夜嵐が来て、俺は怖かったけど両親がいてくれたから泣きはしなかった。 
 だけど、夜中に研究室の虫たちが心配だと親父が家を飛び出して行った。
 行かないでと泣いたけど、親父はもういなくなっていて、その後でこの世の終わりかと
子供心に思えるような大きな雷が落ちた。 
 俺は親父が死んでしまったんじゃないかと心配になって、ひどく泣いた。
「そんな俺を一晩中おふくろは抱きしめてくれたっけな・・・」
「素敵なお母さんだったんですね」
 森永は俺の顔を上げさせて、そっと言った。
「俺は、どこにも行きませんよ。ずっと、先輩のそばにいます」
 誓うように、そっと。
 暗闇の中でもこれだけ近ければ、森永の優しい瞳が見える。
 思い出せないほど昔の記憶の中にある小さな少年が求めていたのはこれだったのかも
しれない。
 大切に守ってくれる人。大切に守れる人。
 その人がどこにもいかずにそばにいてくれる。
 ずっと、ずっと・・・・。
 そんなふうに思ったのが気恥ずかしくて、宗一は森永の腕の中でうつむいた。
「先輩・・・」
 でも、そんなふうに呼ばれたら顔を上げないわけにはいかない。
 すぐに与えられた触れるだけのキスの後に目が合うと、森永は嬉しそうにふふっと
笑った。
「大好きですよ、先輩・・・」
 雷は苦手、なんてわかりやすい嘘をつくこいつを、俺はどうしたらいいんだろう。
 殴るべきか、ベッドから追いやるべきか、それとも・・・。
 俺はお仕置きの代わりに、嘘つきな唇を塞いでやった。
 それからはもう、雷鳴は聞こえなかった。 









なんか宗仁さんがひどい人になってますけど、
大好きですから!!(>_<)

兄さんが夜の雷雨が苦手、なんて
めちゃくちゃ捏造設定です、すみません。
えちなしでベッドでいちゃいちゃさせたかったんです(;´Д`)

雷は、稲光だけだと「かっこいー!」
ってなりますが、音が大きいと
びっくりしますよね~。

無敵な兄さんにも、ちょっと意外でかわいい
苦手なものがあってもいいじゃない?( *´艸`)

それでは、ここまでお付き合いくださって
ありがとうございました。

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