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夏男3!

2011.08.18 15:23|妄想小話
南の国からこんにちは

例によって例のごとく、
環さんのこちらの記事→『夏男2!』
から妄想いただきました~。

懐かしいなぁ、この感覚。
昔は早打ちのべると言われたものですが、
(↑誰も言ってない)環さんのおかげで
少しは妄想力復活するでしょうか?

それでは、心の広い方は
続きへどうぞ。

『夏の夜』
「さすがに、やりすぎじゃねーの?」
 俺が呆れたように言うと、森永は少し照れながらいたずらっぽく笑った。
「雰囲気ですよ、雰囲気!」
 アパートのベランダから花火が見える。
 そう隣の住人から聞いた森永は、わざわざ縁台を買ってきてベランダに設置し、
浴衣に着替えさせ、スイカまで用意していた。
「いかにも夏!って感じでいいじゃないですか。俺たちの夏なんて、研究室に
籠って終わっちゃうんですから、少しは楽しまないと」
 森永がうきうきしたように話しているのを見て、俺はため息をついて諦めた。
 まあ、こいつが楽しんでるならいいか。
 それにしても、暑い。空調を効かせているものの、窓を開けているので名古屋の
熱帯夜が容赦なく襲ってくる。
 俺はこれも用意されていた団扇で、ゆるめた襟元に風を送った。
「もうすぐ始まるだろうから、スイカ食べませんか?」
 森永に差し出されたスイカは赤く熟していて、食べるとみずみずしい甘さが口の
中に広がった。
「うまいな」
「でしょ?一番おいしそうなの選んだんですよ」 
 そんなことをしていると、遠くの空で花火が上がった。
「あっ!始まりましたね!」
 角度的にちょうど建物に遮られない位置にあるアパートからは、意外なほど花火が
よく見えた。
「ここ、穴場なんですね。ラッキーだったな」
「そうだな」
 次々と上がる打ち上げ花火が、夏の夜空を明るく染めている。
 だけど、俺はなぜか隣に座った森永の存在が気になって花火に集中できなかった。
 何か、近くねぇか?
 あまり広くないベランダの関係で、縁台はそう大きいものじゃない。それに平均身長を
超える二人が座っているのだから、少々手狭になっても仕方ない。
 触れ合ってはいないものの、体温を感じられるほど近くにいる森永を俺は妙に意識して
しまう。
「わあっ!」
 歓声を上げる森永の横顔から、何故か目が離せない。
 そんな視線に気づいたのか、森永が不意に俺を見下ろした。
「どうかしました?」
「いっいや!何でもない」
 俺は誤魔化すようにスイカを一口食べてから、花火を見上げた。
「綺麗だな」
「先輩の方がもっと綺麗ですよ」
 さらりと告げられた台詞に、俺は真っ赤になった。
「ばかじゃねーの!変なこと言うなよ!」
「そうかな?本当のことなんだけど・・・」
 そう言いながら、森永は逃げ腰の俺の身体を引き寄せて唇を重ねてきた。
 初めは重ねるだけのキスだったのが、やがて濃厚なものに変わっていく。
 触れ合う唇と舌の刺激で、俺はいつものように頭が働かなくなってしまう。
「ん・・・ふぁっ」
「ふふっ。スイカの味、しますね」
 森永は唇を離すと、余韻を味わうかのように自分の唇をペロッと舐めてから、
にやりと笑う。
「ば・・・・っ」
「かわいい」
 首筋にキスを落とされて、身体がびくっと震える。ちゅっとわざと音を立てながら
森永の唇が降りていき、所々で赤い痕を残していく。
「やめ・・・っ」
「そう?俺には先輩が誘ってたように見えたけど」
「はあっ?どこが・・・」
「そんなに胸元肌蹴させて・・・。我慢できるはずないでしょ」
「これは暑いから・・・!うぁっ!」
 抗議する俺の胸の先を、森永の舌がざらりと舐めた。
「や・・・っ」
「これ、好きでしょ?」
 そう言いながら、森永はそこを容赦なく攻め立てる。俺は身体が熱くなるのを堪え
ようとしながらも、声が漏れるのを抑えきれなかった。
「あ・・・っ。んんっ」
「声、殺さないで」
 森永が胸元から顔を上げ、もう一度キスしようとしたとき、隣から声が聞こえてきた。
「もう始まってる!綺麗だね~」
 ぎくりと身体を強張らせた俺たちは、そっと窓を閉めて室内に戻った。
「外だったんだぞ、ばか!見られたらどーすんだ!」
「すみません。・・・だったら、どこがいいですか?」
「はっ?」
 ぐっと引き寄せられて、俺は森永が興奮していることを知らされる。同時に、俺も同じ
状態であることにも気づかされる。
「俺の部屋か、先輩の部屋か、それとも・・・、ここ?」
 俺が返事をする前に、森永の唇がまた重なってくる。
 その間も優しく背中をさする手は、決して締め付けてはいない。逃げようと思えば、
逃げられる。
 だけど、森永のキスはより欲情をかきたてるように濃厚だ。
 逃げ道を作ってくれるくらい優しくて。逃げ道を絶つくらい強引で。
 どっちなんだよ、もう。
 そうしている間にも、森永の手は浴衣の割れた裾から入り込んできて、震えるている脚を
撫でさすっている。
「ねえ・・・。逃げないって、言ったでしょ?選んで」
 それでも口をつぐんでいる俺を見て、森永は一転弱気な寂しげな目をした。
「どうしても、嫌?それなら、今日は諦めますけど・・・」 
 選ばせようとして実は選ばせていないこいつと、逃げようとして実は逃げていない俺と
では、どちらが狡いんだろう。
「嫌とか・・・そんなんじゃなくて・・・。恥ずかしいんだよ」
 森永は一瞬驚いた顔をして、すぐに安心させるようににっこりと微笑んだ。
「大丈夫ですよ」
「・・・何が」
「全部、夏のせいですから。浴衣と、縁側と、スイカと、花火と。こういう夏の雰囲気が
そうさせてるだけですから。恥ずかしくなんかありませんよ」
 森永はそう言うと身体を離して自分の部屋の前に行くと、そっとドアを開けると中に
入った。
「だから・・・、来て」
 心臓の音が耳障りなほど大きい。俺は部屋の中で待つ森永を向こうに震えることしか
出来なかった。
 夏のせい。
 森永のせい。
 これまでずっと森永の作る言い訳に甘えてきた。
 だけど・・・今は・・・。
「・・・ばかにすんじゃねーぞ」
「え?」
 俺は森永の部屋に入ると、奴を睨みつけながら言った。
「そんなもんのせいじゃねぇ。これは、俺の意志だ」 
 そして、ドアを力いっぱい閉めた。
 部屋は暗闇に覆われる。
 これで浴衣も、縁側も、スイカも、花火も見えない。
「・・・ありがとう、先輩。大好き」
 かすかに震えて泣いているような森永の声を頼りに、俺は足を一歩踏み出した。








夏男!と聞いて昔のあ○やの曲を思い出すのは自分だけでしょうか?w

ふたりのアパートが花火の穴場かは全くわかりませんがw
お家で花火が上がるのを見れるとかいいですね。

この夏に、
ちょっぴり成長した兄さんなのでした( *´艸`)

環さん、
またしてもありがとうございました!(´ε`*)チュー

それでは、ここまでお付き合いくださって
ありがとうございました。


   
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