スポンサーサイト

--.--.-- --:--|スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

重なる想い

2011.10.02 11:23|妄想小話
南の国からこんにちは

10月になったんだから制服は長袖だろうと
思っていたら、ほとんどの人がまだ半袖で、
しかも気温が高い上に忙しくて暑くてたまらず、
杓子定規な自分が憎らしかったべるですw

久々の妄想なんですが、
今回はいつもの歌手ではなく、
ボーカ/ロイドの曲です♪

ボカ/ロを教えてくださった環さんのお気に入りの
「Ea/sy Po/p」さんをメインに私も聴いています。

聴くだけでハッピーになれたり、切なかったり、
盛り上がれたりで素敵な曲がたくさんあります。

その中でも今回妄想のモチーフにしたのが
『トゥインクル×トゥインクル』なんですが、
他の曲も微妙に混じっています。

それでは、心の広い方は
続きへどうぞ。

『反則』

 松田さんの家で夕食をご馳走になった後の帰り道、俺は電車の中で心地いい酔いに
身を任せて目を閉じていた。
 おいしい食事と酒と、妹との気の置けないやり取りは最近徹夜続きだった疲労も
吹き飛ばしてくれる。
 隣に座る森永は、俺が眠っていると思っているのかイヤホンで音楽を聴いていた。
 終電間近の電車の中は、人もまばらだ。
 俺はまつげの隙間からそっと森永を観察した。
 何年もの間後輩で、助手で、同居人で、ついには・・・・。
 だけど、俺はどれくらいこいつのことを知っているんだろう。
 好きな物は?嫌いな物は?何で喜ぶ?何で悲しむ?
 誰よりも身近な人間のことを何も知らないと思うと、妙に落ち着かなくなる。
 伏せられた長いまつげと、ほころんだ口元が、俺に口を開かせた。
「・・・森永」
「あ、先輩。起こしちゃいました?」
 森永は片方のイヤホンを外して、俺に微笑みかけてきた。
 その甘い微笑みに、俺は平静を失ってしまう。
「いや、起きてた。お前・・・、さっきから何聴いてるんだ?」
「え?これですか?好きなアーティストの曲で・・・。聴いてみます?」
 そう言って森永は外したイヤホンを俺に差し出した。
 少しためらったものの、俺はそれを自分の耳に着けてみた。
 耳に流れ込んだのは軽快なメロディーと、女性の甘くかすれた声。
「彼女の声もそうなんですけど、歌詞が好きなんですよね」
 音楽に興味はないが、確かにその曲には好感が持てた。
 何よりも、森永が好きな物がひとつ知れて嬉しかった。
 そんなこと、絶対に言わないけど。
「ほら、この辺り。すごく共感できるんですよね。恋人未満のじれったさみたい
なのが上手く表現されてるんですよ」
 森永はそう言いながら俺の手を取って、ぎゅっと握りしめてきた。
「ちょ・・・っ」
「ちょっとだけ、ね?」
 ちらりと車内を見回すと、車両の端の方に男性がひとり座っているだけだった。
 それでも動揺した俺は小声で抗議した。
「誰かに見られたらどうすんだよ!」
「大丈夫ですよ。あの人からは見えないし、誰か来たら離しますから」
 森永は顔を近づけて、囁くように言った。
「ね?お願い」
 そんな甘い懇願を、少し意地悪な笑顔で言ってみせた。
「・・・・誰か来たら、すぐに離せよ!」
 俺としては、こう言う以外ないじゃないか。
 結局、それからすぐに隣の車両から人が来て近くに座ったので、手を握っていた
時間は短かった。
 駅に着いて外に出ると、冬が近い深夜の風は冷たかった。
「うわっ!寒いですね。早く帰りましょう!」
 森永は足早に駅を出てアパートまでの道を急いだ。
 俺はその後をついて行きながら、釈然としない思いをしていた。
 何故か、おもしろくない。
 深夜の道は駅から離れると、本当に人がいなかった。
 ここには、誰もいないのに。
「先輩、見てください。星が綺麗ですよ」
 見上げれば、満天の星空だった。
 でも、俺はその空を見上げる森永を見ていた。
 楽しそうに煌めく瞳と、寒そうに手に息を吹きかける仕草が俺を突き動かした。
「手!」
「え?手?」
 森永は目を瞬かせて、俺が差し出した手を見下ろした。
「寒いなら、手、繋いで行ってやる!」
「・・・え、あ、はい!」
 森永は慌てて俺の手を取ってぎゅっと握りしめた。冷たい指先が、互いの体温で
次第に温まっていく。
「あーーーっ」
 しかし、森永は目元をもう片方の手で覆って、嘆くような声を上げて上を向いた。
「何だよ!文句あるのかよ!」
「ないですよ!ないですけど・・・。反則ですよ、こんなの」
「はあ?」
「俺は今、アパートへ早く帰って先輩に温まってもらいたいのと、このまま手を繋いでいたい
ってジレンマに陥ってるんです」
「何だよそれ!そんなもん、両方すりゃいいじゃねーか!」
「えっ?」
「え・・・っ?」 
 森永があまりにも驚いているので、俺は自分が口走ったことが誤解されたことに気付いて
かあっと赤くなった。
「へっ変な風に考えるなよ!早くアパートに帰って温まるのが一番だ!」
「うん、そうですね。でも、手は繋いでていいんでしょ?」
 甘い甘い、約束するような笑顔。
 くそっ。反則なのはそっちだっつーの。
 でも、こいつの好きな物と喜ぶことは知れたから、まあいいか。
 俺は森永と手を繋いだまま、アパートまでの道を急いだ。









やっべ。
ちゅうすらさせてない。

書き上げてからそれに気づきましたw

たぶん、帰ってから一緒にお風呂に入って、
兄さんは森永くんの好きなこと(やり方?)を改めて
発見することになるでしょうw

この歌詞で一番萌えたのは、
「言わ/ないけど 手もつな/いでいいよ」
でした。
  
兄さんにこんなこと言われたら、
萌え転がりますよね(´ω`*)ムフ

興味がおありだった聴いてみてください♪

それでは、ここまでお付き合いくださって
ありがとうございました。

 
スポンサーサイト

コメント

こんなほんのり素敵なSSなのに「アパートに帰って温まる」の意味をかなりかんぐりすぎた汚れた大人KIMです。

べるさんのSSはやさしいね。
字が詰まってて読める。
字間隔あけないと読めたもんじゃない自分のとは大違いだよ(笑)。

森は幸せだね。欲しいものの2択なんか今までなかったもんな。

あ、もうすぐ最終回ですね。
楽しみです。

またやさしいSS見せてください。

Re: タイトルなし

KIM様、ありがとうございます。

あら、大丈夫ですよ。
汚れてないですよ。
森永くんの努力次第ですけどね(・∀・)ニヤニヤ

欲しいものを手に入れられないことの方が多かった森永くんが、
今後は(兄さんの許す限りはw)欲しいものを手に入れる
ことができるんですから、幸せですよね(*´∀`*)

ありがとうございました。
非公開コメント

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
プロフィール

べる

Author:べる
九州在住べるの、
暴君愛書きなぐり
ブログです。
心の広い方のみご覧ください。 

和暴君普及委員会

和暴君普及委員会 和暴君普及委員会

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。